神が宿る木とも云われる「屋久杉」
屋久杉は普通の杉とは異なった特徴を持っています。心材(木の中心に近い部分)の色が濃く、香りが強いことがまず挙げられます。また、樹脂が多く、腐りにくく、虫にも強いという屋久杉の性質に加え、成長が遅いため、年輪が詰まっており、独特の木目や杢と呼ばれる表情があります。材質が緻密なので、圧縮、引っ張り、曲げなどの強度も普通の杉に比べると優れています。そのほか、長寿のため、中に空洞を生じたり、あるいは伐採されてから表面が朽ちたり、変色したりしているのも屋久杉材(土埋木)の特徴といえます。他の樹種では捨てられてしまう、このような部分をも活かして作品に仕上げているのも屋久杉工芸の特徴。年々希少価値が高まっている材質でもあります。
希少価値が今後も高まる、屋久杉材にあって、その中でも油コブ材は自然が生み出す、ミルクのような光沢を放つ奥深い輝きがあります。杢間に潜むような光沢は、角度によって宝石のように色調を変化させます。
なぜ、希少価値が高い?屋久杉は、持ち出し禁止の材木に。
2019(平成31)年3月に競り自体も全面禁止となり、屋久杉は現在では入手不可能の木材となりました。ゆえに、原木の価格も高騰しています。
屋久杉が育った屋久島は雨量は年間で5000ミリ~10000ミリの多雨に恵まれ自然環境豊かな島ですが、地形は花崗岩(かこうがん)であり土壌に栄養分が少なく、杉本来の成長が遅いため他の地域の杉に比べ約6倍の樹脂があります。これだけの多雨にもかかわらず根腐れしないのもこの樹脂により木の内面より保護しているため倒れた後も腐らない銘木と言われております。特殊で希少な木材だからこそ、使用できる部分は余すことなく、製品に加工されるのです。また、独特の香りもあるので、お線香やアロマオイルにも使われています。
多くの人を魅了する屋久杉の一枚板テーブルや飾り棚などの家具、壺や香炉などの工芸品など。最近では国境を越えて、徐々に海外でも人気を高めつつあります。
城山家具では、特別企画として屋久杉展をさせていただいております。確かな屋久杉材の工房(メーカー)に協賛いただき、本物の屋久杉製品を展示販売。城山家具WEBサイトでも毎回、告知しておりますので、時折チェックしてみてください。
12月13日より、四日間限り!【屋久杉展 2019】
・城山家具 特別企画 【屋久杉展 2019】
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福岡県宗像市三郎丸5-1-22
城山家具
時間:午前10時から午後7時30分まで
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≪城山家具への行き方≫